鹿児島)芋焼酎と向き合い30年 黄綬褒章の安田さん

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木脇みのり
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 本当においしい芋焼酎とはどんな焼酎なのか。21日、内閣府から長年一つの仕事に励んだ人に贈られる黄綬褒章を受章した安田宣久さん(67)=姶良市=は、製法が書かれた古い文献を見たり、酒の販売業者の意見を参考にしたりして、追究を続けてきた。

 大学で園芸学を学び、一度は薬の卸会社に就職したが、焼酎製造を手がける叔父に誘われ、現在の会社の前身が設立された時、35歳で転職した。「人相手より、物づくりの方が自分には合っている」という自己分析の通り、杜氏(とうじ)の下で働く蔵子になってからは、「微生物を使い、結果がすぐに出る」という醸造の面白さに魅せられ、休日なしで働き周囲を驚かせた。

 約5年後に杜氏を引き継ぐと、醸造作業の間は、床に就いても「考えた通りに進んでいるか」「機械が故障していないか」などと気になり、2時間おきに目が覚めたという。

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