自分像と理想像のはざまで 漫画「着たい服がある」(常喜寝太郎)

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松尾慈子
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漫画偏愛主義

 タイトルまんま、「着たい服」がテーマだ。主人公の女子大生・マミは、長身と男前な顔つきから、周囲に「かっこいい女」と見られているが、内心では「ロリータ服が着たい」と思い続けている。周囲から求められる自分像と「なりたい自分」とのギャップに悩むマミ。ファッションの物語ではなく、「自分らしさ」を探す物語なのである。

 マミは勇気を出して高校の卒業式の日にロリータ服を買ったものの、大学卒業を前にしてもロリータ服はまだクローゼットにしまったまま。最初の一歩が踏み出せないマミのもとに、バイト仲間としてイケメン男子・小澤が現れる。

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 小澤はそのカッコイイ外見に…

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