１８日に報道公開された上野動物園の赤ちゃんパンダ、シャンシャンの飼育は通称パンダ班の４人が担う。飼育展示係長の山本藤生さん（５７）は交尾から妊娠、出産、育児に至る日々を最前線で見守ってきた。

　別の動物園から上野に移り、係長に就いたのは２０１５年４月。早速、繁殖に向けた取り組みを始めた。

　成否の鍵を握るのは雌。雄を受け入れる兆候を捉え、素早く同居させる必要がある。それが一向に分からなかった。「いつの間に終わっちゃったという感じだった」。１６年も交尾せず、ならばとパンダ班の４人を本場の中国に送り出した。これが功を奏した。

　３度目となる今春、母親とな…