気性が荒い、などというときの「気性」はかつて、「気象」と書かれたこともあった。1871年に刊行された中村正直訳『西国立志編』では、こんなふうに使われる。「老愈々(いよいよ)進ムト雖(いえ)ドモ、ソノ気象タヾ衰縮(すいしゅく)セザルノミナラズ……」(高島俊男著『漢字雑談』)▼最近の日本の空には、気象…
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