(書評)『ヨーロッパ憲法論』 ユルゲン・ハーバーマス〈著〉

有料記事書評

[PR]

 ■「人間の尊厳」を基盤に展望を拓く

 2011年初版の本書を8年後の日本で読む読者は、オバマ大統領時代の、昨日の世界からやってきた書物という印象を抱くかもしれない。けれども、「トリクル・ダウン説」で富裕層優遇を正当化した、1990年の「ワシントン・コンセンサス」の行き詰まりを見届けた著者の洞察は…

この記事は有料記事です。残り1146文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら