(書評)『「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略』 小泉悠〈著〉

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 ■特殊な「主権」観で動くプーチン

 昨今は「地政学」を冠した本が書店に多数並んでいるが、胡散(うさん)臭いものも見受けられる。本書はそれらと一線を画し、プーチンらロシア支配層の地政学的な世界観を明らかにした快著だ。

 ソ連から独立した新生ロシアは多様な民族・文化・宗教を内に抱え込み、しかも建国の理…

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