(書評)『図書室』 岸政彦〈著〉

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 ■行き場失う世界に残された希望

 著者は社会学者で、丁寧なフィールドワークを通じ、戦後沖縄社会とそこに暮らす人々の複雑な思いを浮かび上がらせてきた。現代社会学の一つの可能性を鮮やかに示してきた研究者の一人である。

 同時に、著者はエッセーの名手でもある。様々な人々との出会い、沖縄や大阪などの地域と…

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