(あるきだす言葉たち)辺境 佐孝石画

有料記事あるきだす言葉たち

[PR]

冷笑のごと透き通る夏の雲

夏雲の流転の果ての微笑かな

笑いながら果てゆく夏雲のソナタ

ためらいに手足ありけり夏の雲

夏雲の緩やかな痴よてのひらよ

てのひらに雲のさみしさを透かそう

口漱(すす)ぐとおくの雲を剥がしつつ

懐かしさとは救われること夏の雲

無伴奏の夏雲に向かって歩く

夜を待つ雲ひとつ居て夏…

この記事は有料記事です。残り122文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

連載あるきだす言葉たち

この連載の一覧を見る