(どこからか言葉が)つかの間 谷川俊太郎

有料記事どこからか言葉が

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大事なモノとの縁が切れた

目で見えて

手でさわれた

ささやかな

モノだったけれど

 

コトは残っている

目をつぶっても

心には見えている

あの日の

あの夕暮れのコト

 

そこから時が

自然が

真昼の木々とともに

夜更けの星々とともに

暦を捨てて私を連れ去った

 

声は消えたが

言葉は紙に記されて

動…

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