(書評)『農学と戦争 知られざる満洲報国農場』 足達太郎、小塩海平、藤原辰史〈著〉

有料記事書評

 ■学生たちの死、責任うやむやに

 戦前、大学の実習として旧満州(中国東北部)に送られた学生の多くが死亡した。東京農業大学が1944年4月、旧満州に開いた「満洲報国農場」の話だ。45年度の実習生は6割が死亡または行方不明となったが、正式な謝罪は大学としてはなく、その責任も現地で死亡した指導者に押し付…

この記事は有料記事です。残り788文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません