(書評)『教皇庁の使者 幻想小説』 服部独美〈著〉

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 装丁の凝った本だが中身も劣らずユニークだ。舞台は日出の地(オリエント)。杭州やベネチアを連想させる運河の都。皇帝の身代わりとして男性機能を失った主人公は、教皇が治める日没の地(オクシデント)からやってきた老人、クリスと知り合う。クリスが過去を回想する形で二つの国の来し方が語られ、次々と摩訶(まか)…

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