(書評)『ひとりで暮らす、ひとりを支える』 高橋絵里香〈著〉

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 ■住み慣れた家で老いる地域社会

 「群島町に暮らしている時、私はしょっちゅう天気のことを考えている」。こんな書き出しで始まる本書は、フィンランドの高齢者ケアを研究する一文化人類学者のフィールドワークの記録である。「群島町」――一万を超える島々からなる町を著者は仮にそう名付ける。島々を隔てる海は冬に…

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