スキージャンプの笠谷幸生さん死去 冬季五輪初の金「日の丸飛行隊」

 1972年札幌冬季五輪スキージャンプ70メートル級(現ノーマルヒル)の金メダリスト笠谷幸生(かさや・ゆきお)さんが23日に虚血性心疾患で死去した。80歳だった。26日、全日本スキー連盟が発表した。通夜・葬儀は近親者で営んだ。

 北海道仁木町出身。明大からニッカウヰスキーに入社し、札幌五輪で冬季五輪日本選手初の金メダルを獲得した。同種目では銀メダルの金野昭次さん、銅メダルの青地清二さん(ともに故人)と表彰台を独占し、「日の丸飛行隊」と呼ばれた。

 4度の五輪を経験し、76年に現役を引退。その後は北海道支社副支社長などを務めたが、スキー部の廃部が決まった99年に56歳で退社した。低迷するジャンプ陣の再建を託され、2002年に全日本連盟のジャンプ部長に就任し、06年からは全種目の強化を担当する競技本部長に。07年に日本オリンピック委員会の理事を任され、10年バンクーバー冬季五輪では日本選手団の副団長を務めた。

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