坂本花織が報道陣に見せた照れ笑い 快挙につながった「裏」の姿勢

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藤野隆晃
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 フィギュアスケート女子の坂本花織シスメックス)は、照れ笑いを浮かべていた。

 3月にカナダであった世界選手権。ショートプログラム(SP)は4位と出遅れたが、フリーで巻き返した。終わってみれば2位に10点以上の大差をつける快勝で、日本勢初となる3連覇を達成した。

 坂本が恥ずかしそうに笑ったのは、フリー翌日の取材でのことだった。

 坂本は4回転ジャンプを練習している――。

 取材前、中野園子コーチがそんなことを記者たちに明かしてくれていた。

 「練習していたのは、していたんですけど……」。坂本は苦笑まじりに、4回転ループについて語り始めた。

 「(2月の)チャレンジカップ前に靴を変えてからは、慣れるのに時間を使っちゃって(4回転は)練習できていないです。ただ、オリンピック(五輪)までの間、後悔がないようにという気持ちからチャレンジしています」

 坂本は現状、プログラムに4回転ジャンプを入れていない。「大技を見たかったら私の演技を見なくていい」と言ったこともあった。重視するのは技の完成度、と表向きは強調してきた。

 だから、実は「裏」で大技の…

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