古い防火服に「第二の人生」を 付加価値つけ商品化

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岩堀滋
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 さいたま市は今年、消防隊員の防火服を新調した。古い防火服を廃棄してしまうのは、もったいない。市消防局のそんな思いが、防火服の「第二の人生」につながった。

 さいたま市は2001年に旧浦和、大宮、与野の3市の合併で誕生した。市消防局消防企画課によると、当初、消防隊員は旧各市の防火服で任務にあたっていた。

 03~04年ごろに防火服を統一。火災現場で消火などにあたる職員は約800人ほどで、以後、年に50~100着を購入して更新してきたが、今年からすべてをリースに切り替え、新調した。

 廃棄処分になる防火服の活用法を探していたところ、昨年2月、廃棄材に付加価値をつけて商品化する「アップサイクル」に取り組む公益社団法人・埼玉デザイン協議会(SADECO)のオンラインストア「サデコMONOがたり」(https://sadeco-monogatari.com/別ウインドウで開きます)を見つけ、活用を相談した。試作を重ね、商品化にこぎつけた。

販売するのはTシャツなど4種

 今回販売するのは、防火服の反射板を貼り付けたTシャツ、防火服の素材を使った移動ポケットとミトン、ヘルメット後部に装着され火や熱から後頭部を守る「シコロ」を使った風防の4種。

 昨年末まで使われていた防火…

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