米南部のVW工場で組合結成へ 日本メーカーに組織化圧力も

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チャタヌーガ=真海喬生
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 米南部テネシー州にある独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の工場従業員が労働組合を結成し、全米自動車労組(UAW)に加盟することになった。労組への締め付けが厳しい米南部で、外資の自動車メーカーがUAWに加わるのは初めて。今後、日系メーカーでも組合結成の動きが活発になる可能性がある。

 VWのチャタヌーガ工場で従業員による投票が19日まで行われ、投票した人の約73%にあたる2628人が賛成した。賛成票を入れたというチャタヌーガ工場で働くロバート・クランプさん(42)は「組合ができることで、インフレ(物価高)に応じた賃金改善を期待したい」と話した。

 同工場では過去に2回、組合結成をめぐる投票があったがともに否決されていた。米南部は組合活動を制限する法律を持つ州が多く、労組の活動が広がりにくい。

 UAWのショーン・フェイン…

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    首藤若菜
    (立教大学教授=労働経済学)
    2024年4月21日11時10分 投稿
    【視点】

    これは、すごいニュースです。アメリカは、労働組合の結成が難しい国の一つです。日本は、労働者が二人集まれば組合を結成することができ、少数の労働者が作った組合でも、会社は交渉に応じる義務があります。 しかしアメリカでは、職場の過半数の労働者の

    …続きを読む