「女性会議」と呼ばれた一般職会議 「男女差別」待遇、裁判で問うた

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岡林佐和 高橋諒子
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 総合職は男性、一般職は女性という考えに基づき、社宅の利用や賃金を男女で差別している――。小さな企業に勤める1人の女性(44)が声を上げ、裁判を起こしました。かつて同様の裁判を闘った女性らが、応援団として集まりました。

 「(一般職の会議は)女性会議や女性ミーティングと呼ばれていました」。2023年10月、東京地裁での尋問で、原告の女性は説明した。

 女性が勤めるのは、ガラスなどの素材大手「AGC」(旧旭硝子)の完全子会社「AGCグリーンテック」。農業用フィルムを販売し、東京本社のほかに、埼玉、愛知、福岡に営業所がある。社員は30人ほどで、総合職はほぼ男性、一般職はほぼ女性だ。

 訴状や取材によると、女性は08年に入社した。十分な説明がないまま一般職に振り分けられたという。社員の給与計算などを担う管理室での業務を通じ、「男女の待遇差があまりに大きい」と疑問を持つようになった。

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    吉川ばんび
    (作家・コラムニスト)
    2024年4月22日6時0分 投稿
    【視点】

    新入社員に「この会社は男尊女卑の会社です」と人事担当が言い放つ会社に、新卒で勤めていたことがあります。私は2014年卒でしたが、この記事と同じように総合職と一般職が男女で振り分けられ、個人の能力は一切考慮されませんでした。男性社員への1日2

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