ウソを交換、災いを吉に 大槌の三陸御社地天満宮で「鷽かえまつり」

東野真和
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 「鷽(うそ)」という鳥の木彫りである「木うそ」を他人と取り換えることで、災いを吉に替えることを願う「鷽かえまつり」が2月25日、岩手県大槌町の三陸御社地天満宮であった。

 災いをウソだったことにする意味を込めた同様の祭りは、福岡県太宰府天満宮で毎年1月に行われている。同天満宮から分霊されて2021年に再建された三陸御社地天満宮では、今回初めて行った。

 「木うそ」は、大槌町や山田町の大工や漁師らが個性豊かに手作りし、初穂料を払った参拝者に配った。

 50人ほどの参拝者は輪になり、太鼓の音とともに「替えましょう」と言いながら、木うそを次々と隣の人に渡していく。終了の合図で交換の流れが止まった時に持っていたものを、持ち帰るという内容だ。

 参加した山田町の小学5年花岡咲映(さきは)さん(11)は「去年はおじいちゃんが死んで悲しかった。今年は小学校が統合されてしまう。でも、これで気分を変えて勉強をがんばりたい」と話していた。東野真和

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