やきものと産地、その微妙な関係とは 西日本の陶芸家3人が語り合う

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編集委員・中村俊介
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 伝統工芸で重要な位置を占める陶芸。豊かな個性を反映するのが、それぞれの産地で育まれた歴史風土や土地柄だ。けれど、いざその定義となるとなかなか難しい。ご当地の土なら、オブジェなど実用性を離れた造形でもいいのか。よその土地の素材やデザインもありか。ともすればブランドイメージを左右する産地とやきものの微妙な関係を、西日本で活躍する3人の陶芸家が語り合った。

 昨秋、日本工芸会陶芸部会50周年記念展の会場となった兵庫陶芸美術館兵庫県丹波篠山市)のトークセッションに、小石原焼(福岡)の福島善三さん、備前焼(岡山)の隠﨑隆一さん、そしてご当地丹波の市野雅彦さんが顔を合わせた。鼎談(ていだん)のテーマは「産地でつくる、産地をつくる」。現在の作陶活動と産地との関係はどうあるべきか、だ。

 九州の小石原焼といえば、表…

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