腕の骨折手術で、ねじれたまま接合 市民病院側が870万円を賠償

菅野みゆき
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 広島県尾道市の市立市民病院は9日、市内の70代男性の腕の骨折の手術で、ねじれたまま接合する医療事故があったと発表した。男性は、肩の動く範囲が狭くなる障害が残ったという。

 病院によると、男性は2022年5月、左肩に近い上腕骨の接合手術を受けた。その後の10月、「治りが悪い」との相談があったため再検査したところ、骨がねじれたまま接合されていることが判明したという。

 病院は再手術を検討したが、肩の可動域が元に戻らない可能性があるため、再手術は実施しなかった。男性は23年3月まで同病院に通院したが、現在は別の病院にかかっているという。

 市は賠償金として、男性に870万円を支払った。大枝忠史院長は「手術に際して適切な対応ができていなかったため、大変な苦痛と負担をかけ、心よりおわび申し上げます。事故を繰り返さないよう、再発防止に全力を挙げる」とのコメントを出した。(菅野みゆき)

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