「尊重しあう民主的な社会を」 長崎で「市民大行進」 約千人が参加

核といのちを考える

有近隆史
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 原爆の犠牲者を悼み、世界平和を願う「市民大行進」が28日、長崎市であった。鈴木史朗市長や小中学生ら約千人が参加。長崎南高校吹奏楽部の生徒とくるみ幼稚園の園児らが先導し、二手に分かれて平和公園(同市松山町)から近くの爆心地公園まで歩いた。

 平和公園であった出発式で鈴木市長は「長崎市民はこれまで懸命に『長崎を最後の被爆地に』という訴えを内外に発信してきた。核兵器廃絶、世界恒久平和の実現を内外に訴えていきましょう」とあいさつした。

 ゴールの爆心地公園ではバルーンを空に放った後、同市立西浦上中学校を代表して3年の迫田耀子(ひかるこ)さんと口石健太さんが「市民大行進宣言」を読み上げた。「過去の歴史に学び、威嚇や暴力ではなく対話によって高めあえる社会、お互いの違いを認め合い、尊重しあう民主的な社会を築くことをめざします」と誓った。

 市民大行進は1972年に始まった。コロナ下では縮小して行われたが、今年は4年ぶりに参加者の制限もなく開催された。有近隆史

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