「ステージが変わった」記録的な大幅賃上げ でも物価上昇には届かず
厚生労働省は4日、今年の春闘で主要企業の賃上げ率は平均3・60%だったと発表した。物価高や人手不足を受けて前年より1・40ポイント増え、30年ぶりの高水準となった。ただ、物価の伸びには追いついていない。来年以降、大幅な賃上げを続けられるかも課題だ。
調査対象は資本金10億円以上で従業員1千人以上の364社。基本給を底上げするベースアップ(ベア)と、定期昇給を合わせた賃上げについて聞いた。平均賃上げ額は1万1245円だった。
賃上げ率を20の産業ごとに見ると、造船(5・37%)が最も高く、精密機器(4・92%)、繊維(4・62%)が続いた。前年の賃上げ率を下回ったのは電力・ガス(0・84%)、紙・パルプ(1・73%)、鉄鋼(2・72%)のみだった。
経団連もこの日、春闘の最終集計を公表した。大企業136社の定期昇給とベアをあわせた賃上げ率は3・99%だった。
賃上げ率の約半分はベア相当…
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- 【視点】
大企業が賃上げをすれば、中小企業や労働組合への波及効果があるって本当でしょうか。アベノミクスの温かい風が吹いていない現場を見てきた私としては、はてなマークです。
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