233人死亡、インド東部で列車同士が衝突 負傷者も900人以上

ニューデリー=石原孝
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 インド東部オリッサ州の駅近くで2日夜、列車同士が衝突する事故が起きた。地元メディアは3日早朝時点で、少なくとも233人が死亡し、900人以上が負傷したと報じている。当局が事故の原因究明や救助を急いでいる。

 在コルカタ日本総領事館によると、3日早朝時点で日本人が被害に遭ったとの情報はないという。ただ、現場では被害者の人定が難航していることから、引き続き確認作業をしている。

 インドでは高速列車や都市部でのメトロ事業の整備が進む一方、長距離鉄道の老朽化などが進んでおり、今回の事故は近年で最も被害が大きいものとなった。

 地元紙ヒンドゥスタン・タイムズなどによると、事故は2日午後7時過ぎに発生。3台の列車が何らかの理由で衝突したとみられる。負傷者が多く出ている列車は、東部のコルカタ近くの駅を出発し、南部のチェンナイ方面に向かっていたという。

 現地からの映像では、列車の車両の一部が脱線し、血を流して倒れている人もいた。数十台の救急車が駆けつけ、乗客を医療機関に次々に搬送していった。

 乗客の男性は「寝ていたら突然、10人以上の乗客が倒れ込んできた。手足や頭を負傷している人が大勢いた」と話した。

 インド政府は事故直後、遺族に約100万ルピー(約170万円)、負傷者に約5万~20万ルピー(約8万5千円~約34万円)の補償金を支払うと表明した。(ニューデリー=石原孝

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