英王室は26日午後、がんを患っているチャールズ国王が、来週から公務に復帰すると発表した。6月下旬には、カミラ王妃とともに、天皇、皇后両陛下をバッキンガム宮殿に迎えることもあわせて公表された。

　チャールズ国王は1月下旬に前立腺肥大症の治療で入院し、その際に「がん」と診断された。がんの種類や進行度は公表されていない。英王室によると、今月30日にカミラ王妃とともにがんセンターを訪れ、医師や患者らと面会するという。

　天皇、皇后両陛下は国賓として英国を訪問する。両陛下の訪英はエリザベス女王の国葬に参加した2022年9月以来。訪英の詳細な日程については別途、発表される。

　両陛下は当初、20年春に訪英予定だったが、新型コロナウイルスの流行で延期になり、両国間で日程調整が続いていた。（ロンドン＝藤原学思）