一時1ドル158円台、34年ぶり円安水準 NY市場でも下落進む

有料記事

ニューヨーク=真海喬生
[PR]

 26日の米ニューヨーク外国為替市場で、円相場が一時、1ドル=158円台まで下落し、約34年ぶりの円安ドル高水準を更新した。日本銀行金融政策決定会合とその後の植田和男総裁の会見を受けて、東京市場で156円台に下落。政府と日本銀行による為替介入がないことから、その後も勢いは止まらず、1日で3円近くと大幅な円安ドル高が進んだ。

 米東部時間26日午後5時(日本時間27日午前6時)時点では、前日の同時刻より2円73銭円安ドル高の1ドル=158円32~42銭で取引された。一時は158円44銭まで下落した。

 日銀は26日の決定会合で、現状の金融政策を維持した。植田総裁は会見で、円安が「基調的な物価上昇率に今のところ、大きな影響を与えているわけでない」と発言した。当面は緩和的な金融政策が続くとの見方から円安ドル高が進んだ。

 さらに、米国東部時間26日…

この記事は有料記事です。残り223文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    加谷珪一
    (経済評論家)
    2024年4月27日12時37分 投稿
    【解説】

    同じ為替介入でも、通貨高(円高)を防ぐ介入と通貨安(円安)を防ぐ介入では天と地ほどの違いがあります。円高を防ぐ介入の場合、円を売ってドルを買うという取引になりますが、政府はいくらでも日本円を調達できますから、事実上、無制限に介入できます。一

    …続きを読む