男女共学化後、初の卒業式・足利高

根岸敦生
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 栃木県内の多くの高校で卒業式が1日、行われた。昨年4月、男子校の旧・足利高(足高)と女子校の旧・足利女子高(足女)が統合されて、男女共学単位制高校となった足利高では新校として初の卒業式を迎えた。

 体育館には男女が2列になって入場。3年生は男女別のクラス編成のため、会場では席も右左に分かれて座った。足高、足女の卒業生は累計で計5万1732人を数え、新たにこの日、311人が卒業した。

 渡辺佐知夫校長は足高、足女の校歌の一節を引用し、コロナ禍と共にあった3年生の苦労をねぎらうと共に、3年生が新しい足利高の伝統をつくり出してくれたことに感謝した。

 卒業生代表としては統合前から新校での生徒会活動を円滑に進める準備をしてきた生徒会長の小和田晴輝さんと荻原杏奈さんが登壇。小和田さんは「やっとやり終わった。大変だったけど充実した日々でした。学校全体、明るくなったように感じる」といい、荻原さんは「最初はよそよそしい感じだったけど、学年をこえて縦割りで行った体育祭のブロック対抗戦で一気に雰囲気が変わった」といい、「共学になって、友達が増え、何より興味の分野が広がった」と話した。

 3年生はそれぞれの教室に戻って卒業証書を受け取った後、名残を惜しむように、一緒に写真を撮ったり、おしゃべりしたり。大きな変わり目に立ち会った思い出をかみしめていた。根岸敦生

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