第2回鉄道オタクが一致、寝台列車の魅力は旅情 石破氏×前原氏×伊藤桃氏

【動画】鉄道の未来について語る自民党の石破茂元幹事長、国民民主党の前原誠司元外相、鉄道タレントの伊藤桃さん=小玉重隆撮影(後編は記事後半で視聴できます)
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 日本の鉄道は開業から150周年を迎えた。公共性を備えた交通インフラであり、多くのファンを生み出す一方、人口減少社会のなかでどのような未来像が待ち受けているのか。「鉄道オタク」で知られる自民党石破茂元幹事長と国民民主党前原誠司元国土交通相、鉄旅タレントの伊藤桃さんの3人が語り合った。(神沢和敬、安倍龍太郎)

石破氏「寝台特急がなくなり日本の衰退が始まった」

 「変な言い方だけど、寝台列車があったときは『東京と地方』が直接つながっていた」。元地方創生相の石破氏は語った。車両に身を任せれば、翌朝には東京へ――。そんな存在が東京を身近にしてくれたといい、「寝台特急がなくなったときから日本の衰退が始まった、というのが私の持論だ」と力を込めた。

 伊藤氏は、相次いで引退が発表されているSLの話題に触れ、「雨ざらしになっている静態保存のSLはもったいない」と指摘。SLや寝台列車には、いまの車両にはない魅力があるとして、「少し前まで当たり前に走っていたブルートレインの復活はできないのか」と石破、前原両氏に迫った。

 前原氏は「採算が取れないと復活は難しい。乗車率を上げないとだめだ」との見方を示した。現在、定期列車として、かろうじて運行しているのは寝台特急「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」のみ。あとは豪華寝台列車の「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」や「ななつ星」などだ。富裕層向けに「高級志向」を鮮明にし、存在感を示している。

寝台列車のほか、全国に路線を張り巡らす新幹線や、開業予定のリニアにも話は及びました。過疎化が進む地方で決して明るくはない鉄道の未来とは――。

 伊藤氏は「寝台列車に乗って…

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