バスが「正念場ッス!」上司の説教にも負けず…型破りなCMが大賞に

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松尾慈子
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 「今、正念場(バ)ッス!」。路線バスを自虐的かつコミカルに宣伝する両備グループ(岡山市)のCMが今月、「ぐろ~かるCM大賞2022」に選ばれた。コロナ禍で窮地に陥った中、上司から30分の説教を受けても世に出した映像は、内容も効果も型破りだ。

 研究所のように機材がひしめくバスの車内。お相撲さんらしき助手が「社長から『公共交通を救え』との指令が出ました」と駆け込んでくる。

 白髪で爆発頭の博士は「まかせなさい!」と返す。そして「“宇宙一面白い公共交通”を開発するんじゃよ」と、なぜか自信たっぷり。

 助手がコミカルなポーズで「とにかくバス乗って!」と訴えると、「瀬戸ぎわの公共交通を救え! 今、正念場ッス!」と流れ、15秒間のCMは終わる――。

 こんな両備グループのバスユニットのCMが今年前半、地上波テレビで放送された。

 CMの戦略立案などを行うテムズ(東京都)が運営する「ぐろ~かるCM研究所」からは、優れたローカルCMとして今年の「大賞」に選ばれた。一般社団法人ACC(旧全日本シーエム放送連盟)による「2022 ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」の地域賞にも輝いた。

 この突き抜けたCMは、まさ…

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