京都・龍谷大平安高校の原田英彦監督(62)は、自身が誰よりも「平安の大ファン」と語る。そのユニホームに対するこだわりも人一倍だ。
ぼくは世界遺産の東寺(京都市南区)の近くで生まれたんで、平安のすぐそばで育った。平安の野球部にあこがれ、少年野球のチームを「京都平安」にして、ユニホームにフェルトペンで「HEIAN」と書いた。
平安に入学して野球部に入っても、すぐユニホームを着られるわけではない。1年秋にメンバー入りし、初めて袖を通した時の興奮は今でも忘れられない。
だから、監督になって龍谷大学付属平安高校に校名が変わった時も、ユニホームのデザイン変更を最小限に抑えたくて、自分で大学関係者と交渉した。
だけど、監督をやりたいという気持ちはなかった。むしろ、やりたくなかった。負けたらファンやOBから、ぼろくそに言われる。ぼくが現役時代に京都大会の3回戦で京都商に負けた時は、ファンやOBが騒いで球場から出られんかった。
それが、監督になって最初の…
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- 【視点】
甲子園で準優勝した平安の川口知哉投手がオリックスでフォームに悩み、大成できなかった、という話は有名です。 また、その川口さんが女子野球の指導者などを経て今春からコーチとして母校に戻ったことも、高校野球ファンなら知っているでしょう。
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