「好きな夢を追い続けてきただけなのに」20歳の羽生結弦、心の揺れ

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前田大輔
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 優等生的な発言だけではない。弱さもさらけ出す。それが、羽生結弦が世界中のファンの心をつかんで離さない理由の一つではないだろうか。

 ソチ五輪で優勝した2014年。「オリンピック王者」の称号を得て初めて挑んだシーズンは、試練だった。

 11月のグランプリ(GP)シリーズ中国杯はフリーの直前練習で選手と衝突して負傷し、2位。続くNHK杯でも本来の演技ができず、4位に沈んだ。

 辛うじて最後の6枠目で出場権を得た12月のGPファイナル。フリーで「オペラ座の怪人」を演じきり、当時としては自己ベストの194・08点で、男子では史上初となる2連覇を達成した。

 凱旋(がいせん)帰国した成田空港は報道陣でごった返していた。スケートだけでなく、あらゆる角度からの質問が飛んだ。

 「羽生選手は謙虚で礼儀正しい。自分の子を羽生選手のように育てたいと思う親もいる。どうすれば羽生選手のようになれるのか」

 羽生はこう切り出した。

 「特に自分は謙虚だと思って…

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