ソチ五輪まであと1年となった羽生結弦の心境、紡いだ言葉を2013年の記事から振り返ります。バンクーバーに拠点を移すと、現地のスケートクラブの子供たちができることを羽生はできませんでした。「「悔しかったですよ。でもうれしかった」と口にします。その言葉の真意について語ってくれました。(年齢や肩書、写真はいずれも当時)
18歳の全日本王者は目を見張る速度で成長を続ける。ソチ五輪まであと1年となった7日、四大陸選手権の公式練習で4回転サルコーを2度決めた。今季試合でミスすることが多かっただけに、「昨年12月、ブライアン(オーサー・コーチ)に疑問を全部ぶつけた」という。吸収することに夢中な日々だ。
昨春、地元仙台を離れ、カナダ・トロントに拠点を移し、オーサー氏に教えを請うた。「指導法が合わない部分が絶対生じるから、今季は我慢の1年だと思っていた」。だが、昨年10月、今季開幕戦のスケートアメリカのショートプログラム(SP)で歴代世界最高点となる95・07点を記録。11月のNHK杯ではそれを0・25点上回った。
新たな環境で向上心を刺激さ…
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