長女の内縁夫「店任せてくれない」「俺は使いっ走り」 栃木夫妻遺体

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長妻昭明 吉村駿

 栃木県那須町の河川敷で4月、会社役員夫妻の焼損した遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の捜査本部は、会社役員の関根誠端容疑者(32)を死体損壊容疑で6日に逮捕した。関根容疑者は夫妻の長女の内縁の夫で、捜査本部は事件を首謀したとみている。

 捜査本部や関係者によると、亡くなった宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)は東京・上野で十数の飲食店を経営しており、関根容疑者はこのうち少なくとも3~4店の管理を任されていた。夫妻が経営する店でアルバイトとして働き始め、その後、夫妻の長女と内縁関係になったという。

 夫妻が経営する飲食店の取引業者の男性は、関根容疑者が店で、従業員に接客の仕方を丁寧に教える姿を度々見かけた。従業員からは下の名前で呼ばれるなど慕われていて、夫妻からも「マネジャー」と呼ばれ、頼りにされていたという。

「さっきの話は内緒に」

 ただ事件前の4月6日、関根容疑者と上野で会ったときに「連休明けに辞めようと思う」と打ち明けられた。理由を聞くと、「俺が新しくお好み焼き屋を開こうと提案して実際にオープンすることができた。だけど宝島さんたちは、自分に店を任せてくれない。使いっ走りにされている」と語気を強めた。その直後に幸子さんが近くを通ると、「さっきの話は内緒でお願いします」と言い、立ち去ったという。

逮捕直前「一度会いましょう」

 夫妻に対する不満を持ってい…

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