瀬戸焼そば、焼き物の街が生んだしょう油ベースの逸品

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 瀬戸焼で有名な愛知県瀬戸市で生まれたご当地グルメがある。「瀬戸焼そば」。焼きそばといえばソース味が定番だが、瀬戸焼そばは、しょうゆベースのたれを使う。この味つけが定着した理由を探ると、焼き物の街ならではの逸話にいきつく。

 町おこし団体「瀬戸焼そばアカデミー」によると、瀬戸焼そばのルーツは、昭和30年代にさかのぼる。

 市の中心部、奈良時代の771年に創建された深川神社のそばは、飲食店が立ち並ぶにぎわいの場所だった。

 ある店が、蒸し麺と、しょうゆベースの豚の煮汁で味つけをした焼きそばを売り始めたという。

 ちょうど戦後の復興期から、高度成長期に向かって、焼き物産業が盛り上がっていた時期と重なった。

 これが、瀬戸らしさにつながっていく。

「瀬戸焼の職人の塩分補給にも」

 瀬戸焼の職人らは、窯の火の面倒など仕事に追われ、休みも少なかった。

 アカデミーの事務局を担う瀬…

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