安倍晋三首相(当時)が2013年の参院選直前、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の会長らと自民党本部の総裁応接室で面談し、教団側による自民比例候補への選挙支援を確認したとされる問題で、この候補が実際に教団友好団体の支援を受け、自民党本部に報告していたことが党の資料からわかった。
候補は再選した19年参院選でも同様の報告をしていた。教団による自民党への選挙支援が継続され、党内部で共有されていた可能性が高まった。
自民党選対本部の内部資料を入手
この自民党候補は参院議員の北村経夫氏。複数の関係者によると、安倍氏は13年参院選公示4日前の同年6月30日、当時の教団会長の徳野英治氏、教団友好団体「国際勝共連合」会長の太田洪量(ひろかず)氏らと総裁応接室で面談した。自民党の萩生田光一・元経済産業相や岸信夫・元防衛相が同席し、北村氏自身は不在だった。複数の関係者は取材に「自民党比例候補の北村氏を教団側が全国組織を生かして支援することを確認する場だった」と証言した。
朝日新聞は、13年参院選に際し自民党選対本部が作成した「比例代表公認候補者支援団体・企業一覧」と題する資料を入手した。各候補者が党に提出した支援団体・企業名のリストだ。
同年6月付の資料によると…