首相候補が抱える共通の不安材料 自民党「選挙の神様」が語る総裁選

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聞き手・池田伸壹
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 岸田文雄首相が唐突に表明した自民党総裁選への不出馬。自民党本部の職員として選挙対策を担い、「選挙の神様」とも呼ばれた元党事務局長の久米晃さんは、岸田政権に厳しい目を向けてきた。なぜなのか。首相の不出馬表明直後に聞いた。

     ◇

 ――岸田文雄首相はなぜ総裁選に再出馬できなくなったのでしょうか。

 「『岸田首相のまま解散総選挙だったら、自民党は70議席減らすだろう、別の人が首相なら30議席減か』といった情報が永田町に出回っていました。このままでは、次の総選挙で落ちてしまう、何とか負け幅を少なくして自分が当選したいという自民党議員の切実な状況からでしょう。永田町だけでなく、地方の声を聞いていても、自民党への逆風はとても強い。私自身が自民党の選挙対策本部で経験した2009年、つまり自民党が総選挙で大敗して政権交代が起きた時以上だと思います」

悪い人ではないが、結果を出していない

 ――岸田内閣の支持率が持ち…

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