「歩くガンダムつくれず、ごめんなさい」富野由悠季が未来に残す言葉
聞き手・市野塊 竹野内崇宏
テクノロジーの進化がさらに加速する現代。「機動戦士ガンダム」などを手がけてきた映画監督・原作者の富野由悠季(よしゆき)さん(82)は「歩くガンダムをつくれなくて、ごめんなさい」と謝罪し話題になりました。未来を若者に託します。
――ふるさと神奈川県小田原市のイベントで4月、若者に「20代で小田原を飛び出せ」とエールを送りました。どんな思いをこめましたか。
絶対に一度は最低でも東京に出て行け、できたら世界一周をして欲しいと伝えました。
小田原は気候がいい所で、ずっと暮らせます。でも新しいこと、育った場所とは違う世界のことを知らなければ、物を自分で考えるための広い視野を得ることはできません。自分のことを知るためにも、外に出て欲しいと思うのです。
――富野さん自身は東京の日本大学芸術学部に進みました。
一番勉強になったのは学科の…
- 【視点】
「テクノロジーで利便性が高まる一方で、新幹線があれだけの本数走っているのも、水道から水が出るのも、社会の根底で技術者が支えてくれているからです」。この富野由悠季さんの言葉に、なぜか、映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のラストシーンを私は
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