Dr.スランプ、大ウケの秘密は 「ウケようという気がないのがよかったのかな」 当時26歳の鳥山明さんインタビュー
「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」などの作品で知られる漫画家の鳥山明(とりやま・あきら)さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去しました。68歳でした。
1981年に朝日新聞朝刊に掲載された記事を配信します。記事後半には、鳥山明さんのインタビューもあります。
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【1981年7月12日朝刊】
いま、鳥山明という若者が描いているマンガ「Dr.スランプ」がばかウケだ。昨年一月、少年週刊誌に連載されるや人気急上昇、単行本になるとたちまちコミック本のベストセラーへ。気をよくした出版社は、とうとう、近刊の第五巻の初版を百三十万部と決めた。昨年、「ドラえもん」(第十九巻)が初版百二十万部を出して話題になったが、この記録を大きく破る“超大物”ぶり。むろん、業界初とか。もっぱらかわいいロボット少女アラレちゃんが人気の中心なのだが、デビュー二年目で七百五十万部、四月からテレビ・アニメ化されたこともあって、この“アラレ旋風”当分やみそうにない。(菅野拓也記者)
ご存じない人のために「Dr.スランプ」の横顔を――舞台はゲンゴロウ島ペンギン村。ここに天才発明家則巻千兵衛博士、博士の発明したロボット少女アラレちゃんが住んでいる。アラレちゃんはド近眼という、人間っぽいロボット。博士がつぎつぎ発明するメカを使って過去、未来、宇宙をかけ回る。いわば”SF・ファンタジー・ギャグ”マンガ。
これが昨年一月五日号の週刊…