400匹超虐待で罰金は子犬1匹の値段以下 高値取引の市場が背景に
長野県松本市でペット用に繁殖された400匹を超える犬が虐待された事件で、動物愛護法違反罪などに問われた元繁殖業者の男(63)に懲役1年執行猶予3年、罰金10万円の有罪判決が言い渡された。男の元から保護された犬を一時的に預かった施設の経営者は当時の犬の状態について「糞尿(ふんにょう)にまみれ、劣悪な飼育環境だったのだとひと目でわかった」と振り返る。ペットを買い求める人にも知ってほしいことがあるという。
松本市に隣接する安曇野市に保護犬・猫の常設譲渡施設「あづみ野HUB(ハブ)」がある。2022年にオープンした。
4月、施設内の柵の中には元気に動き回る犬が2匹いた。繁殖の役目を終え、引き取り手を待つ犬たちだった。経営者の降籏(ふるはた)弘雄さん(78)は「動物に関する悩みがあれば気軽に立ち寄れる、地域の家庭医を目指している」。動物病院の分院も兼ねていて、トリミングやしつけ方の指導も行っている。
事件が地域にもたらした衝撃
「あんな可哀想な事件はない…
- 【視点】
アニマル桃太郎事件では懲役1年執行猶予3年、罰金10万円の判決が下された。このうち「罰金10万円」については狂犬病予防法違反に対するものだろう。 計452匹の犬に対する動物虐待罪と母犬5匹に対する動物殺傷罪については「懲役1年執行猶予3
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