国際化、だけど韓国・台湾のみ? 神戸空港、市が誘致支援金見送りへ

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鈴木春香 小川聡仁
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 神戸空港へ国際便を就航させようと、アジア各国にはたらきかけてきた神戸市が、対象国側への支援金拠出を2024年度は見送る方針を固めた。誘致方針を見直した。空港の国際化は25年に迫るが、このままいけば有力な就航先は韓国と台湾だけになるとの見方もある。

 複数の関係者への取材でわかった。

 神戸空港の国際化は、22年9月の関西3空港懇談会で合意された。大阪・関西万博が開催される25年からは主に団体客向けの「チャーター便」を、30年ごろから「定期便」を就航させることが可能になった。

 市はこれまで韓国、台湾、タイ、ベトナムマレーシアインドネシアシンガポールの7カ国・地域に照準をあわせ、現地の旅行会社などと交渉し、就航を促してきた。東南アジアでは神戸の認知度は高くないとして、市は年間数億円規模の予算を計上して対象国の旅行会社に一定の支援金を出し、旅行代金を抑えられるようにする考えだった。

「税金で客を買うような手法は…」、神戸市の判断

 ただこの手法について市内部…

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この記事を書いた人
小川聡仁
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
人口減少、法律、経済、震災、商品