「地域中核・特色大学」に北大など12校 5年で最大55億円支援

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村山知博
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 文部科学省は22日、日本全体の研究力の底上げをねらう「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(通称J―PEAKS)」の対象となる12の国公私立大を選び、発表した。1件あたり5年間で最大55億円が支援される。

 この事業は、地域の中核大学や特定分野の研究に強みをもつ大学を支援し、研究の国際展開や社会実装を加速させるというもの。日本の研究力強化対策では、10兆円規模の大学ファンドから1校あたり年数百億円の巨額支援をし、世界トップクラスの研究力をめざす「国際卓越研究大学制度」がある。東北大が最初の認定候補となっているが、対象は数大学に絞るため、大学間格差が広がるとの懸念が指摘された。このため国は、地方大学や私立大学が参加しやすい「J―PEAKS」を設けた経緯がある。

 5~7月の公募に国公私立大から69件の提案があった。日本学術振興会の有識者委員会が、10年後の大学ビジョンや研究力向上戦略の実行体制などについて書類やヒアリングで審査した。

 有識者委は選ばれた案件につ…

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