アレクサンドロス大王のモザイク、107年ぶり取り外し ナポリ
ナポリ=藤原学思
【動画】アレクサンドロス大王のモザイク、107年ぶり取り外し=藤原学思撮影
イタリアのナポリ国立考古学博物館で27日、「アレクサンドロス大王のモザイク」が107年ぶりに壁面から取り外された。本格的な修復作業は30日に始まり、2024年12月までに終える。修復の様子は今年11月から、ガラス越しに見られるようになる。
縦3・13メートル、横5・83メートルのこのモザイク画は「最も重要な古代世界の作品」(パオロ・ジュリエリーニ館長)。アレクサンドロス大王がペルシャ軍と相まみえた「イッソスの戦い」を、200万個前後もの石片を用いて描いており、ポンペイ遺跡の邸宅の床で1831年に発見された。
博物館に移され、壁面に沿って展示されたのは1916年のこと。それからは一度も外されることなく見る者を魅了してきたが、石片がはがれたり、表面にひび割れや膨らみができたりして、修復が決まった。
作業の様子は…「魔よけアイテム」も
重さは「推計7トン」と言わ…