【詳報】最年少記録、藤井聡太新名人「一歩ずつ上がってこられた」
渡辺明名人(39)に藤井聡太竜王(20)=王位・叡王・棋王・王将・棋聖と合わせ六冠=が挑戦している第81期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第5局が1日午前、長野県高山村の「藤井荘」で前日から指し継がれ、藤井竜王が勝利した。
藤井竜王は20歳10カ月での名人獲得となり、谷川浩司十七世名人(61)が1983年に達成した史上最年少名人(21歳2カ月)の記録を40年ぶりに更新した。さらに羽生善治九段(52)が96年に全七冠制覇を達成して以来、史上2人目の七冠となった。渡辺名人は敗れると、2004年に20歳で竜王を獲得して以来、19年ぶりの無冠になった。
渡辺名人の先手で始まった対局。1日目は過去4局と同じように、定跡型ではなく力戦型になった。
将棋界の枠を超えた注目を集める七番勝負。朝日新聞デジタルはタイムラインで徹底詳報する。
終局後
藤井聡太新名人「少しでも上を」
終局後の藤井新名人の一問一答は次の通り。
――本局は後手番で角換わりになるのかな、という出だしから雁木(がんぎ)という方針。▲2六歩の形でああいう出だしでしたら、第3局と同じような作戦?
一応△4四歩とやってみよう…