「あいつバカじゃね」でもいい 依存症みとめた山口達也さんの現在地

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聞き手・浅野真 鈴木彩子
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山口達也さんインタビュー【後編】

 バイクで酒気帯び運転事故を起こした、アイドルグループ「TOKIO」の元メンバーの山口達也さん(51)は、お酒をやめるため、アルコール依存症の専門病院に入院した。このとき、自分がアルコール依存症だと初めて自覚したという。お酒を飲むのは「ほんの一瞬の出来事」。当時をそう振り返り、治療を経たいまも自助グループに通い続けている。

 ――いつ、アルコール依存症と診断されたのでしょうか。

 2020年11月からアルコール依存症の専門病院に入院しました。それまで、ほかの病院で、診察を受けたり、入院したりしたことはありましたが、はっきりと診断され、自分は依存症患者なんだな、と自覚しながら生活を始めたのは、入院してからだと思います。

 仕事をやめた後、飲酒運転事故を起こし、「何で飲むんだろう」「どうなってんだろう自分は」と助けを求めていました。

 病院からははじめ、「君みたいな有名人は入院させるのは難しい」と言われました。理由は、他の患者さんにどういう影響が出るか分からないから。個室もないと。

 私は、お酒がやめられるんだったらどんなことでもしようと思っていたので、「集団で生活させてください」とお願いし、入院することになりました。

 ――入院してからはどんな生活でしたか。

 同じ依存症の人たちと3カ月間ほど、断酒を続けて回復するプログラムを受けることになりました。

 アルコール依存症の人が身近…

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