少年院の少年がFC東京で職業体験 選手らと懇談も

前川浩之
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 多摩少年院(東京都八王子市)の在院生がサッカーJ1のFC東京の練習場を訪れ、グラウンド整備などの職業体験をした。少年の社会復帰を促す「院外学習」の一環で、選手4人とも個別に懇談した。

 FC東京は同少年院にコーチを派遣する「院内サッカー教室」を2016年から開き、19年から職業体験も受けいれている。法務省少年矯正課の山本宏一企画官によると、サッカーを通じてコミュニケーションの取り方を学ぶほか、「相手選手を尊重する選手の姿勢も学びがある」という。

 11月18日、小平市の練習拠点を訪れた少年は、院内サッカー教室の体験者だった。懇談した青木拓矢選手(32)は「若いと何でも挑戦できるよと言ったら、目がキラキラしていた。若いってうらやましい」。岡崎慎選手(23)は「自分もサッカーがなかったらどうなっていたか分からない。人生をかけるものがあるといいねと伝えた」と話した。

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この記事を書いた人
前川浩之
さいたま総局次長
専門・関心分野
平和、共生社会、農林水産業