五輪関係の情報流出 チケット購入者らのID・パスワード

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編集委員・須藤龍也
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 東京五輪パラリンピックのチケット購入者とボランティアが公式サイトにログインするためのIDとパスワードとみられるデータが、インターネット上に流出していたことが21日、シンガポールのセキュリティー企業の調査でわかった。さらに東京大会に関連した機密文書とみられる情報も見つかった。

 同社は今月中旬、日本政府に情報を提供しており、大会組織委員会は「事実関係を確認中」としている。

 調査したのはネット上の流出データの収集・分析をする企業「ダークトレーサー」。取材に応じたルイス・ハーCEO(最高経営責任者)によれば、昨年9月以降、アカウント作成に必要なメールアドレスとパスワードの情報が流出していることを確認したという。記者に示されたのは11件のアカウント情報だが「数百件漏れている可能性がある」(ハー氏)と話した。

 情報は、購入者やボランティアが詐欺目的のフィッシングサイトなどに誤って入力した際に、盗み取られたものとみられる。公式サイトからサイバー攻撃などで流出したものではないと同社はみている。同社は今月14日、顧客に五輪関係の情報流出に関する警告を発するとともに、日本政府に情報を提供した。組織委の広報担当者は21日夜、朝日新聞の取材に対し、「事実関係を確認中」としている。

 ハー氏はこのほか、闇のイン…

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