家具大手イケア・ジャパンとひとり親支援のNPO「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が、コロナ禍で打撃を受けたシングルマザーを支える取り組み「スマイルアップ」を始める。ふぉーらむが7日発表した。基礎的なIT能力を身につけてもらい、飲食や販売などで働いてきた非正規の女性たちが業種を超えて転職できるようにする。

　ふぉーらむは仕事を失った2千超のひとり親家庭に食料品を送る支援を毎月続けている。接客の仕事を失った母親らにパソコン操作などを初歩から学んでもらい、生活の立て直しにつながるように設計した。研修はオンラインとリアルを組み合わせ、6～12月の日曜日に計24回。エクセルなどの使い方やビジネスコミュニケーションを学べる。イケアの協力で、同社のカスタマーサポートなど正社員雇用の面接を研修後に受けることもできる。参加無料で定員15人。4月7～27日に募集し、説明会を13日から開く。書類選考と面接があり、リアルの研修時は託児サービスも使える。ホームページ（https://www.single-mama.com/topics/smileup/）で案内している。（岡林佐和）