第79期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)が7日に開幕する。渡辺明名人(36)への挑戦権を獲得したのは、関西の俊英・斎藤慎太郎八段(27)。「筋金入りの長考派」と自ら語る若武者が、初めての名人戦に挑む。大舞台に立つ意気込みと共に、日ごろの息抜きなどについても語った。
――名人に挑戦する心境は。
「A級の大変なメンバーを相手に8勝1敗は実力以上の結果です。それを良い自信に変えたい。過信になってはいけませんが。良い気持ちで臨めればと思っています」
――A級の開幕前、「まずは残留」と話していました。
「そういうメンバーだと思いました。関西の年の近いA級棋士が最初A級に入った頃、そうおっしゃっていましたし、自分は順位が一番下でしたので」
――名人戦に出るイメージはありましたか。
「正直あまりなかったです。A級は1組目で、B級1組にいた3期も大変でした。1期目は負け越しもしました」
斎藤八段、おおらかに語る
「筋金入りの長考派」という斎藤八段。対局前の詳細なルーティンからメガネの本数まで、おおらかに語ってくれました。
――初めてのA級でなぜ優勝…