イラン北西部の東アゼルバイジャン州で19日、同国のライシ大統領とアブドラヒアン外相らを乗せたヘリが不時着し、20日も現場周辺で軍などによる捜索活動が続いた。イラン国営プレスTVは20日、ドローン(無人機)を使った捜索で機体が見つかったと伝えた。同局によると、イラン赤新月社の関係者は「生存者がいるという兆候はない」と説明しているという。
政府系イラン学生通信などによると、ライシ師は19日、隣国アゼルバイジャンとの国境地帯であったダムの落成式に出席した後、午後1時ごろにヘリで離陸した。このほか、政府関係者らを乗せたヘリ2機が同時に離陸。約30分後、ライシ師のヘリとの交信が途絶えたため、この2機が周囲を捜したが見つからず、この2機も悪天候と濃霧のため、緊急着陸を余儀なくされたという。
国営通信などによると、ヘリの乗員の一部とは当初、連絡できたことがあったものの、現在は連絡が取れていないとみられる。国営プレスTVは20日、悪天候下で少しずつしか捜索を進めることができていないとする軍幹部の話を伝えた。
イランメディアが伝えた現地…