山本精作

経済部 | 素材産業担当
専門・関心分野人口問題、地域経済、エネルギー、農業、鉄道

現在の仕事・担当

鉄鋼や製紙、化学などの素材業界を担当しています。くらしと幅広い産業を支えつつ、2050年のカーボンニュートラルに向け、温室効果ガスをいかに減らしていくか。経済と環境の両立を図る取り組みを追いかけています。ライフワークとして人口減少をめぐる問題や働き方改革についても書いていきます。

バックグラウンド

1973年、和歌山市で生まれました。漁港や海水浴場がある沿岸部には製鉄所や化学工場も立ち並んでいます。小学校の社会科見学で訪れたり、中学校のマラソン大会で近くを走ったりしていました。同級生や街の様子などから企業活動が地域の営みと密接に結びついていることを実感して育ちました。
朝日新聞に入社して様々な産業の取材を担うようになり、企業がきれいごとだけでは済まない判断を迫られる現実にも接してきました。人口減少やデジタル化、環境問題、国際情勢といった要素が複雑にからみあいます。その動向は日本経済にどんなインパクトがあるのか。従業員や消費者、取引先、地域への影響はどうか。中長期の視点や歴史的な意味合いも念頭に注視していきます。
故郷のある紀伊半島は、津波に繰り返し襲われ乗り越えてきた地域でもあります。東日本大震災の前後3回に及ぶ宮城での勤務経験も踏まえ、人口減少時代の復興のあり方、次なる震災への備えについても関心を払ってきました。被災に伴う急速な人口減少とインフラの危機、人手不足、外国人の円滑な受け入れといった課題は被災地で先行的・先鋭的に表面化した課題であると同時に、大都市を含めた全国に広がり、かつ深まりつつある課題だと感じています。

仕事で大切にしていること

24年春まで2年間、地方テレビ局に出向し記者をしていました。映像メディアの特性もあり、新聞以上に現場に行くことが欠かせません。経済・行政だけでなく、事件、文化、スポーツの取材も手がけました。その経験は、駆け出しのころを思い起こさせてくれました。近づいて見る「虫の目」、俯瞰的に見渡す「鳥の目」、潮流を見極める「魚の目」で取材対象をとらえ、細部と全体像をバランスよく書けているか。自問自答する日々です。

論文・論考

  • 「阪急・阪神統合の検証/村上ファンドが産み落とした再編は成功するか」(朝日総研レポート=2006 年10月~12月)
有料会員登録でもっと便利に  記者をフォローしてニュースを身近に