(ひもとく)欧州の右翼ポピュリズム 移民・難民に向けられる憎悪 板橋拓己
ヨーロッパで右翼ポピュリズム政党の存在が常態化し、近年さらに勢いを増している。右翼ポピュリズム政党とは、〈真の人民〉と〈腐敗したエリート〉ないし〈異質な移民〉を対置し、自分たちこそが真の人民の意志を代表しているのだと主張する右派勢力のことを言う。昨年もフィンランドで反移民のフィン党が参加する連立政…
- 【視点】
「開かれた社会」への反動を象徴的に示す敵として移民や難民が道具的に活用されるという図式ですが、かれらが敵だと名指せば支持をするだろうと想定されている人々=「ピープル」もまた、ここで言う「ポピュリスト」にとっては自らが権力を得るために利用する
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